増田将之
(仏教伝道協会)
地域とお寺、他宗派のお寺同士がつながりあって地域全体がより一層活性化していければと思い、事務局長である横川広幸さんと始めたのが、『仏教井戸端トーク』でした。いろいろな企画をする中でたくさんの方の“つながり”という力のおかげで少し皆さんに名前を覚えていただけるようになったかなというところに来たかなと思っています。
新型コロナウィルスの影響で人と人が会えなかったりで、今後どうなってしまうのかとても不安な日々が続いていた時、仏師である加藤巍山さんから「つながりやご縁という事が発信出来たらいいね」というアイデアをいただき、実に面白い!!と思って数珠つなぎの法話・説教を始める事にしました。
その名も『テンプル・バトン』
・・・ベタなそのままのタイトルですが、フェイスブック上で『ご縁』というテーマでスタートする事にしました。文章でも動画でも伝え方は何でもOKで、そのあたりはバトンを受け取った僧侶の方にお任せしました。
仏教においての「つながり・ご縁」というキーワードはとても大切なもので、例えば先日、幻冬舎から刊行された、仏教井戸端トークのイベントでも、ほぼレギュラーといっても良い英月さんが書かれた『お見合い35回にうんざりしてアメリカに家出して僧侶になって帰ってきました』の中でもご縁の大切さが説かれています。
日本でお見合いをしたり、アメリカに家出してみたり、そして僧籍をとってアメリカで活動してみたりと、英月さんの人生がたっぷりと書かれている書籍ですが、その中心は、「自己中心的であった私が、何でも1人で出来ると思っていた私が、さまざまな人との出会いによって私という存在に気が付き、1人で生きているのではなく、たくさんのいのちによって私が生かされているというご縁の大切さに気付かせていただく」英月さんを、自身に置き換える事ができ、私自身がドキッとし、改めて気付かされたのです。
新型コロナウィルスの影響でずいぶんと違った世の中に見えてしまっているけれど、決して1人ではない私にもう一度気がついていただければと思い、この『テンプル・バトン』を始めてみたが、僧侶の皆さんの『ご縁』に対する切り口が全然違い、実に面白い!!
応病与薬(その病に合う薬を与える)という言葉があるように、きっとコラムを読んでいただくと自分にあったコラムが見つかり、よりお寺というものが身近に感じられるのではないかと思います。
そこで、この企画に賛同していただいた僧侶の方々の許可を得て、当時の『テンプル・バトン』をこのサイトで再現しました。実に面白いので見てみてください!!
まずは、第1回として、私増田の挨拶と、1回目に指名させていただいた須磨寺の小池さんの回から御覧ください。