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井戸端コラム

私の伝える道(増田将之)

増田将之
(仏教伝道協会)

8月は私にとって“初心”の気持ちに戻ることが出来る月です。全国的にお盆になると、最初に京都でお寺のお手伝いをさせてもらったことを思い出します。このお盆の時期の京都では、僧侶がスクーターに乗って走り回っている姿を見てとても衝撃を受けたものです。

その頃の私のご門徒さんとの会話と言えば、「あついですね」か「さむいですね」くらいしかありませんでした。何をしゃべっていいのか?何も思いつきませんでした・・・しかしそんな私を温かく迎えて下さるご門徒さんのおかげで、徐々にしゃべれるようになりました。たくさんのお寺で僧侶を見てきたご門徒さんたちのおかげで成長させていただけたこの瞬間があったからこそ、私は今では全国でもまれに見る“しゃべりすぎる司会”をする僧侶としてすこし知っていただけるようになってきました。好き勝手しゃべれるようになったのはこのおかげなのです。また、この時があったからこそ、お師匠さんの背中を追って“わかりやすい”ものを求めて、今の「仏教井戸端トーク」を始め、そして続けてられているのだろうと思います。ものすごい魅力的なお師匠さんにはまだまだ追いつきそうにもない・・・という事を改めて感じる事が出来るのが、この“初心”に戻れる8月なのかも知れません。

私はお師匠さんの真似をさせてもらっています。真似る人がいることは幸せなことです。

以前、曹洞宗大本山永平寺前貫首、宮崎禅師が「真似る大切さ」を説いておられました。

「一日真似たら一日の真似である。しかしそれを一生真似れば、それば自分のものになる。」

と言われていたのを思い出します。

どうにかして住職のようにわかりやすく仏法を伝えられたらと思い続け、その“思い”を真似続ける事で教え自体も“あじわい”として自分自身のものになっていくのだろうと信じています。
どうしたら?という探究心をなくしたら前に進めなくなる。常に自己に立ち返り向き合っていくことが大切だと思っています。

曹洞宗の道元禅師は、

「仏道をならうというは、自己をならうことなり」と言われるように常に自分と向き合う事が大切だと思っています。

「あのときああしておけば、こうしておけば」というのは次から次へとやってきます。しかし、それをもう一度振り返り“初心”に戻ることこそ人間の成長にとってとても大切だと思います。

4月から、はなまつり認知度UP企画として、かのサブカルの帝王にイラストを依頼して「拭きにくいタオル」というのを作成しました。もっとああやって販売すれば・・・等、多々ありますが、まずは、4月のはなまつりを、大物歌手が歌う12月のように盛り上げたいと振り返りながら頑張っています。

最後に一言

「YOUも買っちゃいなよ!」
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