レポート / お題説教×お題法話 ギョーカイ用語禁止編(@いのり☆フェスティバル)

まずは、画像を御覧ください。
特に左の2枚はレア写真です。法話しているけれど、台に十字架。
そうです。11月24日、仏教井戸端トークはキリスト教の教会でお題法話を行いました(お題説教×お題法話 ギョーカイ用語禁止編お坊さんとのガチンコ対決

【開催概要】有志によるキリスト教のコミケこと「いのり☆フェスティバル」とコラボレーション
日時:2018年11月24日(土)16:00~18:00
場所:日本キリスト教団深沢教会(東京都世田谷区駒沢5-13-12)
登壇者(トップ画像左より):
西原龍哉(天真寺副住職)、二條和宏(満足院副住職)、陣内大蔵(牧師)、齋藤篤(深沢教会牧師)
仏教用語判定:青江覚峰(緑泉寺住職)
キリスト教用語&解説:松谷信司(キリスト新聞社)
笑顔測定:クウジット株式会社
司会&法話解説:増田将之(仏教伝道協会)

宗教界に限らず、娑婆世界(※)のあらゆる業界にはおそらくどれにでもその業界でしか通じない「業界用語」というものがあると思います。同じ業界にいる者同士の会話ではこれほど便利なワードはないでしょう。しかし、バックグラウンドの違う相手を前にしたときはそのワードほど、相手に真意が伝えられず、混乱のもとになるものもありません。
※苦や、苦の元となる欲の多いこの世という意味の仏教用語

お坊さんの法話でもお経に出てくる言葉をサラッと言われると、言った側と聞く側に理解の齟齬が生じることがままあり、話がちゃんと伝わっていないということがあると増田は言います。「伝えることと伝わることは違う」と。
そんなわけで、専門用語を禁じて、しかも「事前に用意した言葉が伝わる言葉になる」とは限らないので、事前には準備させない即興法話をさせるべく、落語の三題噺にならって来場者からお題を頂いて話す形式にしました。ちなみに、伝統芸能の落語は、そのルーツは江戸時代の仏教僧の法話だと言われています。

そんな企画をこの2年近く気が向いたときにやり続けていたら、キリスト教さんでも似たような傾向があると言った感じの話題を耳にし、じゃあ、一回キリスト教さんと一緒にやってみましょうかとノープランで声をかけたのがきっかけで「いのフェス」でコラボする事になりました。
※企画名に「対決」という語がありますが、あくまで企画名であって、宗教の優劣や話者の優劣を競う目的は一切ございません。

ルールは
・客席からお題を4ついただく
・ネットからお題を1ついただく
・この5つのお題のうち最低2つは使うこと
・同じお題を使いながら、僧侶は仏教用語禁止、牧師はキリスト教用語禁止
・各自2回ずつ持ち時間5分で話すこと

という、教会で地獄のようなルールを課してしまいました。

第1セッションのお題は

アイドル
夫婦
あんころもち
クリスマス
孫悟空

第2セッションのお題は

収穫
アニメ
七福神
犯罪
恋人

クリスマス、七福神など、専門用語であってもお題として出されたものは使ってOKとしています。これらのワードをどう登壇者は使ったのか。動画もアップされているのでこちらでご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=qymv9YY6eiY

しかし、日頃から話すのに慣れているみなさんだけあって、よどみなく話していかれるのはさすが。
(専門用語は口癖になっているためか、皆さんついポロっと言ってしまうようでしたが(^^;)
ミュージシャンでもある陣内さんは、即興でお題を織り交ぜた歌にして会場を盛り上げてくれました。
また、僧侶サイドでは「阿弥陀」を「○○」と伏せたまでは良かったが、そこで気が抜けたのか、そのあとに続く「如来」をそのまま連呼し、会場を不思議な盛り上がり空間にしてしまったり、最後まで会場は大盛り上がりでした。


※「にょにゃい」だったらセーフだったかも・・・

笑顔測定の方も、話者と聴者の相関性を可視化してテクノロジー的にはどう評価できるかという話もクウジット株式会社様のご協力により今回も行いました。一番飛ばしていた話者と、それに呼応するかのようにウケていた場面があっても、話者が笑わせようと思っていたのではなく、いたって真剣だったことで、これまでのお題法話ではなかったデータが取れたり、あらゆる面から面白かったと言えると思います。
また、主にクリスチャンの方々からのネットでの反応も概ね良く、この企画は大成功だったと言ってよかったと思います。

会場はクリスチャンの方が多かったと思いますが、場違いな我々を温かく迎え入れていただき、とても忘れられない一日となりました。またできるといいなぁと思います。
なお、2018年の仏教井戸端トークはこのいのフェスとのコラボをもって終了です。2019年もこれまでやっていない温めていた面白い企画を準備しております。また来年もよろしくお願いいたします。

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