仏教井戸端トーク主宰
増田 将之
ご近所にあるキリスト教の幼稚園を息子が今年3月に卒業をしました。この3年間の幼稚園生活でたくさんの事を学ぶことが出来たと思います。その事を「キリスト新聞」に投書として載せていただきました。子どもとは、大人になると忘れがちなものをもう一度思い出させてくれる存在であり、また、常にとどまることのない世界、“無常”というものを、成長を通して教えてくれる存在なのかな、と改めて感じる事が出来ました。
以下、投書文です。
『先日、息子が幼稚園の卒業式を迎えました。僧侶であるわたしのことも理事長、園長先生などに理解していただき、カトリック系の幼稚園へ入園しました。
初めての集団生活の中、3年間で「感謝」「施し」ということを教えていただけたと思います。子どもも参加して行われる礼拝の中で、いのちのつながり(仏教でいう「ご縁」)に感謝することを覚え、習慣化できるようになったのではないかと思っています。
見えないものに対する恐怖というものも芽生えるかもしれませんが、それ以上に見えないものに対する安心感、見えないけれどそこに誰かが、寄り添っていてくれているという安心感、「温かい」心を教えていただけたと思います。また、そのことにより施し(喜捨)の心を知ることができたと改めて感じました。
仏さまは常に「あなたの苦しみはわたし(仏)の苦しみ、あなたの楽しみはわたし(仏)の楽しみ」と寄り添っていてくださいます。
そのことを、カトリック系の幼稚園から教わったように思え、これからの小学校生活も楽しみです。』
最後に、息子も幼稚園を卒業し、新たなスタートをしましたので、この仏教井戸端トークも1年間“ご近所”というテーマで多くの皆様からコラムを寄せていただきましたが、ここで、新たなテーマに変えてスタートさせていただきます。
こんごともご期待下さい。