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テラ未来予想図2

【テラ未来予想図】PARTⅡを始めるにあたって

増田将之(仏教井戸端トーク主宰)

この年末年始の時期になると、何だか多くの日本人は、ワクワク・ソワソワしている感じがするのは私だけでないように思います。

とても人気のある歌手が歌うキリスト誕生前夜祭の歌が街中に流れ、その曲をイメージソングにした某鉄道会社の遠く離れた恋人に会うのにソワソワする少女のCMを思い出し、私も楽しくなってしまいます。
街中がイルミネーションに彩られ、私の娘・息子もその雰囲気に飲み込まれてプレゼントを要求してくる。まさに年内ではとても大きなイベントと化している行事の1つですが、一方でお釈迦さんの誕生を祝う「はなまつり」はなかなか浸透していません。
ただ、仏教界が何もしていないというわけでもなく、いろいろと「はなまつり」をしてもらおうと頑張ってはいますが・・・、やはりイメージソング等、メディアとのコラボレーションは今ひとつで、息子たちが何かプレゼントを要求してくることもなければ、恋人たちが待ち焦がれるイメージもない。みうらじゅんさんがよく口にする「グッとくる」にはほど遠いように思います。

そこで、はなまつりをグッとくるものにするためには、最初に仏教がイメージされているところを少しゆるくしていく必要があると思っています。お寺をイメージしたとき、何となく行きにくいイメージがして、気軽に行く場所というイメージが少ない気がします。
敷居が高い、低いということではなく、いかに地域のお寺が親しまれるかが大事だと感じます。これはまさに仏教井戸端トークが理念に掲げる「地域活性化に貢献できるお寺づくりは、地域に愛されてはじめて成りたつ」ものだと思っています。

この「地域に愛されるお寺」が全国に拡がれば、お寺を拠点にいろいろな活動ができ、また、一つのムーブメントにもなると思い、これこそまさに「グッとくる」お寺に近づくのではないかと思います。

今般、コロナ渦で不安なことも多くなり、それに加えてお寺の法事数も少なくなり、檀家・門徒の皆さんとの距離が出てきてしまったお寺もあるのではないか、お寺の活動に危機感を持たれた方も多く出てきたのではないかと思います。しかし一方で希望もあったのではないかとも考えています。

それは、緊急事態宣言中に仏教井戸端トークにて「テンプルバトン」という、「ご縁・つながる」というテーマで僧侶の皆さんが数珠つなぎにコラムを書いていくというのを始めたのですが、関東から始まったコラムが九州の僧侶にまでまたたく間につながり、SNSの魅力を感じる事ができ、何だか世界中がご近所になった感じがしました。

重要になるのは人とのつながりです。
SNSで「つながってはいるが見えない部分もたくさんある」という事を十分に理解しつつ、より丁寧な人付き合いというものが大切になってくるのではないかと思います。

そこで、その大切さをよく理解されているお二人の僧侶の方々に、今回は

【テラ未来予想図パートⅡ】

を依頼いたしました。臨済宗妙心寺派の龍雲寺、細川晋輔ご上人と、真言宗須磨寺派大本山須磨寺の小池陽人ご上人のお二人にです。

前回の釈先生、小出さんのパートⅠとは違った切り口にて往復書簡的コラムが進んでいくのではないか?と思うととてもワクワクしています。そして、まさに「グッとくる」お寺への思いがたくさん出てくるのではないか?と、とても楽しみにしています。

ところで、釈先生といえば、先生の著書『お経で読む仏教(NHK出版)』の中に、
“日本は、仏教の各系統が残っているめずらしい国です。中観の系統も、唯識の学派も、禅も念仏も、密教も、そして上座部仏教も、おおよその各系統が日本にはあります。ほかの国だとかなり苦労しないと出会えないものに、日本だとちょっと手で伸ばせば触れられる、そんな環境にあるのです。”
と書かれています。いろいろな仏教の入口のご縁に是非出会えるような仏教井戸端トークの「テラ未来予想図パートⅡ」になればと思っています。
是非お楽しみに!!!