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増田書評:『楽に生きる』大來尚順 著

増田 将之(仏教伝道協会・仏教井戸端トーク主宰)

人生を毎日「幸せ」に生きるための、明日への一歩を手助けする1冊!

アルファポリスビジネスの人気連載「人生100年時代を幸せに生きる明日への一歩」が、「楽に生きる」という書名で早くも書籍化!! 何気ない日常の中で、意図せず起こってしまう「心の揺れ動き」。もちろんそれには原因はあるものの、果たしてどうすれば「気持ちを楽にして」日々を過ごしていけるのか……。 実はその答えは、簡単なようでいて難しく、ときには自分自身の心で抱えきれなくなってしまうときもあるのも事実。 本書は、そんな「心の揺れ動き」を軽くし、楽に生きるためのヒントを紐解く1冊となっている。
ー出版社アルファポリスサイトより

「苦は楽の種」という言葉がある。

苦しいということを知っているからこそ、楽しいということをより味わうことが出来る。
ただ、人間はわかっていてもなかなか出来ないものである。
苦しいと思うことよりも、やっぱり楽しいと思うことの方に傾いてしまうのが私であります。

先日、私自身、今まで経験したことのない痛みに襲われた。歩くことも、座っていることも何をしても痛みがはしり、この苦しみからどうにか逃れたいとばかり思っていた。
しかし、よくよく考えてみると、全ては私の不摂生が招いたことである。
楽しいという生活に傾きすぎた結果の痛みとわかっているけれど・・・そんなことはわかっているけれど・・・なんで私だけがこんなに痛いんだ!と、私ではなく誰かのせいにしている“私”という存在がありました。

まさに愚かな私に気がつく瞬間で、ちょっと情けなくなってしまいました。
人生が苦しいことに傾いても、楽しいことに傾いても、やはり心の落ち着きは保たれないのが私自身である。

書籍の中にも出てくる言葉だが、“ちょうどよい加減が大事”なのだと思う。
それを知ることが出来るのは、誰かの客観的なアドバイスかもしれない。それがあると、加減の対比が出来て大切さが身に沁みる。
そしてお坊さんである私は、お釈迦さまが説かれた人生のアドバイスという仏教の教えを、この書籍によって再び初心に帰ることが出来たような気がした。

書籍の中にこんな言葉が引用されている。

「琴の弦が、張りつめすぎても緩めすぎても、いい音は出ないように、悟りを得る道もこれと同じく、怠れば道を得られず、またあまり張りつめて努力しても、決して道は得られない。だから、人はその努力についても、よくその程度を考えなければならない」(仏教聖典)

生活の中で緊張しすぎない、楽にしすぎない“ほどほど”の生活がとても大切であるとお釈迦さまは説かれています。
この書籍は日常の中で誰しもがふと悩んでしまうこと、例えば、“気持ちが後ろ向きになってしまったとき”など、身近なテーマが散りばめられている。

この本は著者が、仏教を通してアドバイスしていくという流れで進んで行く書籍だが、ぜひ読んでいただいて、自分の人生というものを少し客観的に、この『楽に生きる』から感じ取っていただき、是非肩の力を抜いて、ありのままを受け入れ、改めて自分自身を見つめ直す機会を持っていただければと感じました。
最近、このコロナ渦の中で、自死という言葉を良く耳にするようになりました。この先の見えない世の中というのはとても不安です。 だからこそ、緩みすぎている心、緊張しすぎている心を少しリセットして前に進むことが出来る状況を心がけることを生活の糧にするきっかけを教えてくれるこの書籍はとても大切なのではないかと思います。

書籍のお求めは以下のサイトから
株式会社アルファポリス