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イベント開催後報告

レポート / 第16回「お題法話仏教用語禁止 京都初開催編」

【開催概要】
日時:2019年3月30日(土)18:30開始(18:00~受付開始)
場所:龍岸寺(京都市下京区塩小路通大宮東入八条坊門町564  地図
参加費:1000円(現地払い)
定員:20~30名
登壇者:山添真寛(浄土宗の劇団ひとり(僧))、英月(真宗佛光寺派大行寺住職)、増田将之(仏教伝道協会)、辻本純昭(法雲寺住職ー飛び入り参加)
仏教用語判定役:池口龍法
司会:増田将之

2019年の最初の仏教井戸端トークは、2~3年前から計画していてようやく実現した京都での開催となりました。
それなのに準備不足が多く、会場に足をお運びくださった方にはご迷惑をおかけいたしました。この場を持ちまして改めてお詫び申し上げます。

そもそも、この企画のきっかけは仏教に限らず「いわゆる業界用語を部外者に話しても何も伝わらないよね。事前に練りに練った言葉もいいけど、それだと相手に響かないときもあるからその場の瞬発力もいるよね。」という考えから始めたものです。そこで、客席からお題をもらってテーマを決めるという「事前に準備ができない」環境を作り、「仏教用語を禁じる」という縛りを設けて「わかりやすく伝える」を心がけてもらおうと考えました。こういう環境ですので、話の上手・下手や誰が良かったかという優劣をつける目的はありません。
ただ、仏教語を禁じると、代名詞や独特な喩えなどが増える傾向にあり、かえってわかりにくくなるときもあるため、最後に用語チェック係が仏教語解説をいたします。その一方でこれだけの厳しい環境を作ると、話す側も聞く側も集中力が続くことと、その場にいるものだけが理解できる単語が現れるなど、楽しい空間ができあがります。

当日は生憎のお天気で、途中大雨の雨音で声が聞き取りにくいという事態も起き、申し訳ありませんでした。しかし、そうした天気に加え、寺社イベント慣れしている地元の人はあまり興味を示さないなどとも言われる京都で、ほぼ満堂になったのは本当に嬉しく思いました。

今回、登壇者として決まっていたのは山添師と英月師のみでした。しかし、2人だけだと、話のヴァリエーションが少なくなるのと、時間が余るということもあり、3人目の登壇者が事前に決まればお願いする。決まらなければ増田がピンチヒッターとして登壇する。会場に僧侶がいたら2セッション目は無茶ぶりで登壇させるという裏進行表をつくっておりました。
当日は、会場にお越しになっていた大阪の法雲寺(浄土真宗本願寺派)の辻本純昭師が2セッション目に立候補してくださいました!これは大変助かりました。
(辻本さん御本人もおっしゃっていましたが、本当に仕込みでも何でもなく辻本さんの登壇は台本にはありませんでした)

さて、はじめての開催となった京都のお題はというと、

・ピエール瀧
・阪神タイガース
・顔ハメパネル
・アポ電詐欺
・パワハラ

世相を反映しているとはいえ、東京の人が出す遠慮気味なワードと比べるとストレート(笑)。お寺さんとの距離が近いということでしょうか。2セッション目は、

・朝ドラ
・ぶぶづけ
・下痢
・春
・ライトアップ

京都らしいワードとえらい唐突なワードが混在。両セッションともこれは非常に難しい(笑)
しかし、無自覚に行っている思考や行動を問い直す、表情や言葉を意識してみる、お寺や仏様の空間の大切さなど、3~4つのワードを使って見事にお話くださいました。
また、お寺に来た人には当たり前なんでしょうけど、基本的に東京をベースに活動している井戸端としては京都弁や大阪のノリでテンポよく進んでいく法話がとても新鮮でした。

終了後もいろいろな感想をいただき、それをブラッシュアップさせて行きたいと思います。
この企画を英月さんに提案したとき、英月さんから出された条件は一つ。「単発で終わらせないこと」でした。はい、単発で終わらせません。次は英月さんのお寺で^^;
また、今回飛び入りしていただいた辻本さんからもいいアイディアをいただきましたので、辻本さんにもお世話になれればなんて思っています^^;

ご参加していただいた皆様、登壇していただいたお坊さんの皆様、本当にありがとうございました!