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テンプルバトン

ーテンプルバトンーその3(本良敬典)

【テンプル・バトン】その3(日蓮宗 本良敬典)

仏教井戸端トークの増田さん→須磨寺の小池陽人さん→法話グランプリチャンピオン安達瑞樹さんからテンプルバトンを回ってきました★
法話を数珠つなぎに回していきます★投稿の最後に#テンプルバトンとつけてください。

テーマは【ご縁】

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「あなたはナニ人?」

ある日の夕方。 子どもを連れてお買い物の帰り。カーナビに映るのは、夕方のニュース。 車の後部座席に座る五歳の息子もモニターに映るテレビニュースをぼや~っと見ていました。
突然、5歳の我が子が私に質問してきました。「ねえ、パパ。外国って何?」「外国人って何?」

ニュースで流れていた外国のニュースを見て疑問に思ったんでしょう。5歳児の質問というのは、時に鋭い質問があります。 親の威厳を保つためにも、ここはビシッと答えたいものです。
今回の質問は大丈夫そうです。ゆったり構えて、正確に答えます。

「外国と外国人かい? 自分が生まれたり住んでいたりする国以外の国を外国って言うの」
「自分の国以外の国の人を自分の国以外って意味で外国人っていうんだよ」

「自分の国?」

「そうだよ。アメリカに生まれたり住む人なら、自分はアメリカ人。イタリアに生まれたり住む人なら、自分はイタリア人。 自分の国の人以外は外国人ってわけ。」

しっかり丁寧に自分の知識を説明できる。 大人としての責任ある返答です。5歳児が理解できているか確認の質問もしちゃいます。

「じゃあ、ここで質問です。あなたはどこに住んでて、ナニ人でしょうか?」

私はこう答えてくるのを期待していました。

「そうか!僕は日本に住んでるから、日本人だ!!!」

ハッと気が付くように答えてくれると期待していた私の思惑は彼の即答で吹き飛びました。

「ん?僕?地球に住んでる地球人だよ。お父さんも地球人でしょ?」

予期せぬ答えです。でも、間違いじゃありません。 私達は、間違いなく【地球】に住む【地球人】です。ただ5歳児が考えていた自分の国という【枠】よりも、 私が自分の国という考えていた【枠】がとても狭かっただけの話です。

【自分】と【他人】、 【繋がっている人】と【繋がっていない人】、

自分は、なんと狭い感覚だったのだろう。なんだか、日本とかアメリカとか自分の国とか他人の国とか狭く狭く考えていた自分が一気に恥ずかしくなって、ハッと気づかされました。

 

「ご縁」というものも、 自分自身がご縁と感じているものだけが ご縁じゃないのだろうと思います。自分が考えている自分の世界はずっと狭い世界。 私達は自分が思っているより、ずっとたくさんのつながりがある世界で生きている。 私達は、そのご縁の一部で生きています。それは自分自身が【つながっている】と感じていないものとも繋がって生きているのです。ご縁が繋がっていないものなどない。 繋がりを感じられるかどうかは、 自分の心の問題なのだと地球人の5歳児に教えてもらいました。

ところであなたは、「ナニ人」ですか?

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次は、最近お寺にピラミッドを作った綾瀬大法寺・菊池重忠さん宜しくお願い致します★

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