◆第10回仏教井戸端トーク「お題法話仏教用語禁止編」
日時:2017年4月20日(木)19:00(18:30~受付開始)
場所:緑泉寺(台東区西浅草1-8-5 地図)
参加費:1000円
登壇者:青江覚峰(緑泉寺住職)、浦上哲也(なごみ庵住職)、西原龍哉(天真寺副住職)、平井裕善(浄照寺副住職)
司会:増田将之(仏教伝道協会)
協力:クウジット株式会社(クウジット株式会社様のレポートのが詳しいです(笑))
上の画像と仏教用語禁止という制約がかなりインパクトがあったのか、フェイスブック上ではかなり反応が良く、随分話題になりました。
客席から任意の単語を出してもらい、それを使って法話をするお題法話で専門用語を封じた新企画。とはいえ、完全に封じてしまっては難易度が上がりすぎるので、独自ルールを定めました。
・尊格名、寺院名、経典名、僧侶名は2セッションのうち、どちらかで1回は使って良い。ただし1度使ったら、2度と使えない。
・日常会話で使われる単語は、元が仏教用語だとしてもOKとする(たとえば、「知事」って言葉、もともとは仏教用語だったって知ってました?)
これだけ厳しい制約があったせいか、登壇者の4名は表情のこわばっている人、変な笑みをこぼす人、笑みがぎこちない人など、いつもよりは緊張していることがわかりました(別に罰ゲームなどはありませんが)。
司会の増田は法話のたびに講評するのですが、司会は仏教用語使いまくりで煽る煽る(笑)。
仏教は難しくてよくわからないと感じている方が楽しめるようになっていたかと思います。なぜなら、仏教用語を禁じれば、自ずと他の言葉でわかりやすく話さねばならないからです。難解と思われているものを平易な言葉で説明する。これが狙いでした。かのアインシュタインも「6歳の子供に説明できなければ、理解したとはいえない」と言っています。
また、ひとつ面白かったのは「いつも読んでるアレ(お経)」とか、「2500年前にインドにいたあの人(お釈迦様)」など、その場にいた人にだけ、瞬間的に理解できる共通理解の空間が生まれたことです。当然笑いが起きました。図らずも場の一体感が生まれていた感じがしました。
感心してもらう場面と笑ってもらう場面、どちらも法話には必要な要素ですし、場の一体感が生まれるのはかなり理想的な聞法の場になっていたのではないでしょうか。
そして、今回はクウジット株式会社様のご協力により、客席に向けたカメラで笑顔を測定する「笑顔測定」を行い、どの瞬間が幸福だったかをグラフや数値にして振り返ってみるということも試みました。
一体感があったことが影響したか、結果は総じて幸福指数が高い時間が長く続いていたことです。あの場は間違いなく幸福に包まれていました。しかし、瞬間最高幸福は休憩時間でした(笑)。
最後に反省点を挙げるとするならば、仏教用語を使ってしまわないか、ジャッジする役の主宰増田が、聞き役になってしまったことかと^^;
しかし、企画としては大成功でした。また、機会があったら企画したいと思います。
撮影:横川広幸(tokyotrad、仏教井戸端トーク事務局)
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