和ろうそく 灯す機会を増やしませんか?


和ろうそくは原料を外国に頼れない純粋な国産ロウソクです。
和ろうそくの歴史等は別のページに書いてまいりますが、ひとまず和ろうそくとはどういうものか簡単に書きますと、

和ろうそくは漆の一種であるハゼノキの実から作るハゼ蝋が主流です。
(参照)和ろうそくの歴史と現状→()、()、(
このハゼノミを蒸して潰して蝋を取り出し、ろうそく職人は木の棒に紙を巻き、い草を巻き、時には綿を巻いていきます。そして蝋を染みこませます。こうした製法のため、西洋ろうそくより芯が強く、最後までしっかり燃えます。

木の型に芯を入れて蝋を流しこんで作る製法もありますが、一般的な和ろうそくの製法としては手に溶かした蝋をつけて、もう一方の手で芯を転がし、蝋をつけていく製法です。

乾いてはつけて、乾いてはつけてを繰り返すので、年輪のようなものができるのが特徴です。

和ろうそくの特徴は

1. すべて手作り
2. すべて植物性
3. 力強く優しい明かるさ
4. 長時間灯る
5. 風に強い
6. すすが少ない

といった特徴があります。

注目は上記6です。すすが少ないということはお仏壇や須弥壇などを傷めにくいということです。
また、ロウソク職人も減っていることに加え、ハゼの木を育てる農家さんがそれよりも速いペースで激減しています。また、和ろうそくは原料を海外の輸入に頼れないため、このままでは消滅してしまいます。
しかしそうは言っても便利な生活に100円で買える安価なロウソクで家計の負担を和らげようというのも道理です。
そこで、和ろうそくを灯す機会を増やしませんか?と提案します。
例えば故人の命日、お盆、お彼岸など。
お寺さんなら、年中行事など。
*上部メニューのAbout Us (& FAQ)に管理者情報あります。海外が多いので英語になっておりますが、製造元、販売元ともども日本国内です。ご安心下さい。


4本入り(白/赤(赤は主に浄土真宗で使用))
長さ:14,5cm
燃焼時間:約90分
原料:ハゼ
¥2500(送料無料)


12本入り(白/赤(赤は主に浄土真宗で使用))
長さ:10cm
燃焼時間:約45分
原料:ハゼ
¥2500(送料無料)


50本入り(白)
長さ:7cm
燃焼時間:約20分
原料:ハゼ
¥4200(送料無料)


イカリ型5本入り(白/赤(赤は浄土真宗で使用))
長さ:7cm
燃焼時間:約50分
原料:米ぬか
¥1800(送料無料)


絵ろうそく2本入り(蓮/菊)
長さ:9cm
原料:とうもろこし
¥1800(送料無料)

和ろうそくの歴史(3)和ろうそくの特徴と現状

和ろうそくの原料はハゼノキです。実は中国製のハゼノキや東南アジアのハゼノキでも試したことがあるそうですができなかったそうです。日本のハゼノキを中国に持って行って育ててもダメだったそうです。日本で育ったものだけしか使えません。なぜでしょうか?

成分分析をすると中国や東南アジアのハゼノキにはない成分が6%含まれていることがわかりました。それは「日本酸」と呼ばれる成分です。
元々ハゼノキはアジアにしか自生しません。そこにもってきて日本のハゼノキにしかないものですから、「日本酸」と名付けられました。英語でもJapan Acidと呼ばれます。ハゼノキもJapan Wax Treeです。日本の気候や土でないとできない成分なのでしょう。

この日本酸が6%あるかないかが和ろうそくになるかならないかを分けていたのです。
つまり、和ろうそくは「原料を海外から輸入することができない」ということが分かったのです。

和ろうそくは西洋ろうそくよりひかりが強く、長く持ち、風に強く、煤が少ないという特徴があります。煤が少ないのは金箔を用いる仏壇には非常に優しいのです。金箔仏壇は30年くらいに一度洗う必要が出ますが和ろうそくであれば傷みも少なく、5年から10年は長持ちすると言われてます。

和ろうそくの原料になる日本産ハゼノキは日本のほぼ全国で自生していますが、東日本のハゼノミは小ぶりなので蝋がほとんどとれないそうです。なぜか四国西部、九州産のハゼノキが実が大きく効率が良いそうです。

現在和ろうそくを生産する工房は20軒近く残っています。非常に数は少なくなりましたが、後継者が決まっているところも約半数ありますので、細々とでもとりあえず当面は和ろうそくとその技術は残るでしょう。しかし、ハゼノキを育てて実を取って蝋を作るまでの(和ろうそく職人に蝋が渡る前段階の)過程を行う職人が激減しています。川上が枯れれば川下に水がいかなくなるのは自明の理。やはりきちんとした需要を喚起する必要がありそうです。
そういった意味で和ろうそく自体が風前の灯になっているのです。和ろうそくのような形にした西洋ろうそくも出始めていますが、前述のように原料が違い、質も異なりますから、見かけだけ対応できても仏壇や寺院の須弥壇を傷めるスピードは早まるでしょう。

とは言え、市場原理をひっくり返すことは無謀です。それより、和ろうそくを使う機会を増やしませんか?
特にお寺さんは法要の時だけでも和ろうそくにするなど、仏事とは長い付き合いだった和ろうそくの使用機会を増やしていただきたいと思っております。

 

和ろうそくの歴史(2)和ろうそくの製法

現在あまり使われなくなった和ろうそくですが、需要が減ったからではなく、パラフィン製のろうそくが機械で安価に大量生産できるから淘汰されたというのが事実でしょう。

和ろうそくは出来上がるまでに非常に手間がかかります(その割には非常に安価だと思いますが)。

和ろうそくの主原料は漆の一種であるハゼノキのハゼノミから取れるハゼ蝋です。このハゼノキは東アジア、東南アジアにしか自生しない木で、後述しますが和ろうそくは日本で育ったハゼノキ以外では作られません。

このハゼノミを蒸して潰して蝋を取り出し、ろうそく職人の元へ行きます。
ろうそく職人は木の棒に紙を巻き、い草を巻き、時には綿を巻いていきます。そして蝋を染みこませます。こうした製法のため、西洋ろうそくより芯が強く、最後までしっかり燃えます。

木の型に芯を入れて蝋を流しこんで作る製法もありますが、一般的な和ろうそくの製法としては手に溶かした蝋をつけて、もう一方の手で芯を転がし、蝋をつけていく製法です。
(下記写真)
乾いてはつけて、乾いてはつけてを繰り返すので、年輪のようなものができるのが特徴です。最初は軽い火傷をしたり大変らしいですが、慣れるものだそうです。

和ろうそくの歴史(1)和・洋のろうそく略史

お寺は言うに及ばず、仏事・仏壇でも欠かすことのできない道具の一つにろうそくがあります。現在一般的に使用されているのは芯が糸でできている西洋から伝わったスタイルのろうそくです。西洋式のろうそくは中世の宣教師らがもたらしていた可能性がありますが、一般的に普及するのは明治以降です。それまでは和ろうそくしかありませんでした。

ろうそくは奈良時代に仏教の伝来と共に中国から伝わりました。この時代は洋の東西を問わず主原料はミツバチが作る蜜蝋でした。平安時代に入るとマツヤニに取って代わり、室町時代には次第に漆やハゼノキ(漆の一種)などの木蝋になっていきます。
ちなみに西洋式ろうそくは豚などの脂分で作るようになり、特に鯨の脂が高級かつ、効率が良かったため、ほぼ脂のためだけの非効率な捕鯨が盛んに行われます(日本では捨てる所がないくらい命に感謝して行われていた捕鯨に対して。)

西洋のろうそくは前述のとおり、中世に宣教師によってもたらされている可能性は高いのですが、宗教の違い、とりわけ殺生を禁じる仏教(キリスト教も禁じてますが)にとっては無理に動物性脂のろうそくを使わなくとも植物性脂の和ろうそくで十分だったという理由もあったようです。事実そうした理由でながらく仏教界では西洋ろうそくは使われませんでした。

江戸時代に入ると島津藩が支配していた琉球王国からハゼノキが大量に伝わり、生産量が増えます。
一方、西洋では石油から作られるパラフィンのろうそくが開発され、こちらも一気に大量生産が始まります。このパラフィン製のろうそくが明治期にもたらされ日本でも普及します。そしてこれが動物性脂ではないという理由で寺院でも使われ始めます。

仏支の会(はじめに)

(Sorry, this entry is only available in Japanese. But you can read about other category in English)
以前、別サイトで運営していた「仏支の会」ですが、サーバー移転時に一旦閉鎖しました。サーバーの引越しは完了しましたが、新しいサイトを構築するまでの間、当サイトの1カテゴリーとして再掲します。

この「仏支の会」は特に厳しい年齢制限は設けておりませんが、極力若手の「仏支」にスポットを当てて紹介していこうという趣旨で立ち上げたものです。
「会」と名乗っておりますが特に会費を徴収したり、定例会があったりするわけではありません。

◆きっかけ
仕事の関係で私はお坊さんや仏師さんと関わる機会が多いのですが、この両者間の交流はほとんどありません。特に交流を深める必要があるわけでもありませんが、そのためにお互いがお互いをよく分かっておらず、時にとんでもない事が起きることがあります。

実際にあった例
これは東北地方で活躍するある仏師から聞いた話ですが、東北地方のあるお寺で仏像の修復の必要が生じ、一番安い費用を提示した業者に修復を依頼したそうです。が、これがなんと!ビフォー・アフターを見比べるとまったく別物。原型をとどめない彩色、おまけにアクリル樹脂でコーティングしてしまうという代物(アクリルコーティングは確かに丈夫にしますが、一度傷がつくと一気にそこから白く霞んでしまいます)。これはお寺が仏師をよく知らなかったことで起きた出来事でした。この事態を見て「私に依頼してくれれば絶対こんな風にはしなかった・・・」と悔やむ仏師の声が今も耳に残っています。

そこで両者のやっていることを知る機会を作れれば、という思いで立ち上げました。

◆仏支のワケ
そうしてやっていくうちに、仏像だけでなく、それ以外の仏具も実はあまりよく知られていないということが分かり、仏像を彫る仏師だけでなく、仏具にかかわる他の職人の仕事も紹介しようと思い立ちました。つまり、仏教文化に関係すること全般です。

仏教を文化という側面で捉えた場合、その中心にいるのは紛れもなく僧侶です。しかし中心にお坊さんがいるだけでは成り立ちません。その周辺で文化を支える人たちが必要です。それが仏具職人や仏師、そして一番外側には私達一般人です。

そこで「仏教文化を支える人たち」という意味で「仏支」と致しました。

◆(比較的^^;)若手の紹介にしたワケ
仕事上「大仏師」と呼ばれる一流の職人さんともご縁を頂いております。大仏師になるまでには非常なご苦労があったことは容易に想像できます。しかし、大仏師になれば仕事はあります。問題はその弟子の世代です(20代後半~30代くらい)。彼らが2~30年後に第一線で活躍してくれないと困る頃、とても厳しい状況になっているのではないかと考えます(お寺の減少、熱心な檀信徒の減少など)。そこでこの辺の世代を紹介しようと思いました。

2,3年後に注目のピークを持ってこようとは考えていません。2~30年後も今ぐらいの仕事環境があること、を目標に時間をかけてやっていこうと思っています。

ただ、厳しい将来があるのは事実でしょう。上記のような厳しい環境や作風・人柄などによる自然淘汰は致し方ないことです。それこそ「自然」ですから。しかし、スタートラインに立つことなく誰にも知られず廃業する若手が出るのは避けたい。そう思います。
ここではそういう趣旨で紹介していくので、派閥争いや妬み等の声は一切無視します。
*仏支の紹介だけでなく、その理解の助けになりそうなことも書いていきます。ご了承下さい。